2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

パクりの技術

『キャラクター小説の作り方』(大塚英志)で、 ついつい言いがちな「オリジナリティ」ということばについて、スパっと斬っている。 ぼくたちは全く何もないところからすべてを作り出すのではなく、 先人の作った財産の上にあくまで物を書いているのです。 …

デザインとは、一つのコミュニケーション

佐藤卓氏が「ほぼ日」で言っていたことをコピーして、 テキストファイルに貼り付けておいた。 佐藤氏のことばを読むのは久々。 苦悩の末に依頼されたデザインを生み出していることを、 氏の発言から知っていたので、 一度は読んでいるはずの内容ばかりなのに…

「「ないもの」をイメージする力

『情報編集力』(藤原和博)の中で、松岡正剛氏との対談があった。 「編集」について、松岡氏の持論がたくさん飛び出してくる。 我々が、国は国家と思ってしまうとか、タバコは嗜好品と思ってしまうような、 学習したつもりになっている先入観が今までどうい…

囲い込まれた世界

『ヒューチャリスト宣言』(梅田望夫/茂木健一郎)をパッと開いて読んだ箇所。 茂木 日本の教育では基本的に「範囲」があって、 「正しい範囲」を押さえた人が、最終的に大学入試で受かる。 ところが、アメリカの教育は全然違う。 アメリカの教育は最初から…

商品の要件

『週末起業チュートリアル』(藤井孝一)を読んだ。 藤井氏の著作は、1,2年前にデビュー作を読んで以来だ。 そのときもテーマは「週末起業」だった。 特に目新しい話題はない。 最初のお客さんに声をかけていただくためには「商品」が必要であり、 商品に…

現実への対応の積み重ね

デスクトップに貼り付けたおいたテキストファイルを開いてみたら 「いろどり」の横井氏と糸井氏の対談だった。 すでに取り上げているのかもしれない。 糸井 ぼくは脱サラの農家を、これまで見た機会があったんですが、 すべてを自分の頭へ近づけようとするか…

「入門」の域

「ほぼ日」の伊丹十三特集で、玉置泰氏との対談で、糸井氏の発言。 けっきょくぼくらのできることって、「入門」の域を出ないと思うんです。 ぼくらは研究者でも批評家でもないので、 入念に下調べをして事実をひもといていくというわけじゃなく、 ふつうに…

風景の描写

3月2日に、白岩玄氏と糸井重里氏との対談を引用していた。 白岩 でも、人間の意識って、なにかの風景をそんなに鮮明に認識してないですよね。 もっと、いい加減なもんでしょう? だから、景色とか状況を綿密に描写している小説があるとして、 もちろんそれ…

掘って、削って、磨いて

『自分をいかして生きる』(西村佳哲)を久々にめくった。 「好きなことを仕事に」という言い回しをよく見かけるが、 この言葉はどの程度役立つのだろう。 好きなことより、大切にしたいことは? という問いの方が、まだ有効なんじゃないかと思う。 彼らには…

掘って、削って、磨いて

『自分をいかして生きる』(西村佳哲)を久々にめくった。 「好きなことを仕事に」という言い回しをよく見かけるが、 この言葉はどの程度役立つのだろう。 好きなことより、大切にしたいことは? という問いの方が、まだ有効なんじゃないかと思う。 彼らには…

お金の通り路

『起業の着眼点』(邱永漢)を一気に読んだ。 その中から気になったことばをいくつか。 時代時代によってお金の儲かる仕事とそうでない仕事があって、 お金の儲かる仕事を見つけた人は成功する確率が高い。 お金がザクザク入るかどうかは、 お金の通り路に位…

街を歩いて、得てきたもの

「ほぼ日」で、平武朗さんというデザイナーと、糸井氏の対談を見つけた。 平氏は、青山に店を持っていて、デザイナーの仕事をする以前からずっと いろんな洋服屋や古着屋をくまなく毎日見て回っていたという。 毎日毎日、買う訳でもないのにくたくたになるま…

本当に必要なもの

東北関東大地震のことについて、初めて書く。 多くの被災者の避難生活を、TVで観る毎日。 寒さの中、避難所での不自由な生活を、TVカメラは現地から送ってくる。 キャスターが非難生活での不足しているものを質問すると、 「食料」「水」「薬」「灯油」…

イマジネーションの力を信じる

『プレゼンの成功法則』(谷口正和)から。 ますます高度心理学しゃかいだが、それはますます見えざるものによって 市場も顧客も支配されていくということである。 見えているものよりも見えていないもの、顕在化されたものよりも 潜在しているものの方を、…

「のっぺらぼう」と、「クリエイティブ」や「アート」

「ほぼ日」の、「カフェの視線」での糸井氏の発言から。 糸井 音楽でも映画でもなんでもいいんですけど、 決して少なくない時間を自分自身に投資してきた時間がまずあって、 その上で、摩擦熱のようなものを伴って生まれてくるクリエイティブに、 やっぱりぼ…

できることを、きちんとこなす

「ほぼ日」の、「『はたらきたい。』の哲学と実学」から。 糸井 だれか、こういうことやればいいのにって思ったことを、 やる人がいないからってぼくがやることになったという例が、 けっこう多いんです。 今やってる『ほぼ日刊イトイ新聞』も、そうですし。…

お客さんのほうが、わかってる

TSUTAYAの社長、増田宗明氏と糸井氏の対談が、「ほぼ日」であった。 タイトルは、「カフェの視線」 ユニクロやTSUTAYAが流行った理由を増田氏は、 「編集権の移動」があったからだという説を述べる。 つまり、今までは、生産者側の人間がモノを編集していた…

同じわくわくを共有する

『無名の頃』の中で、祖父江慎氏が 「ブックデザインをするうえで、大事にしていることはなんでしょうか。」 という質問を受けて。 著者や編集者と一緒に、同じわくわくを共有することですね。 著者と直接相談できると、微妙な感じも表情とともにこちらに伝…

どこかに余白がないと疲れてしまいます

『無名の頃』の中の、鈴木一誌のインタビューから。 自分は、装丁家じゃなく、中身までやるブックデザイナーっていうのが 信条でしたから。 辞書や辞典の仕事もたくさんしてきました。 辞書や辞典って、余白1ミリ単位での戦いなんですよ。 そんな小さいこと…

他の人とうまく組んでいく仕組み

『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』での糸井氏のまえがきから。 得意なこと「だけ」を仕事にしていれば いいという時代が、かつてはあったと思います。 持ち場の仕事を丁寧に一生懸命やってさえいれば、うまくいった時代。 でも、自…

依存しない生き方

今日も、『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』での糸井氏の発言。 でも、その覚悟は、仕事をするあなた本人が選んだことのすべての責任をとる、 という意味では、ごくごく当たり前に必要なものだと思います。 それは、やはり日本全体が…

理論のクスリ漬け

『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』 (邱永漢・糸井重里)のプロローグで糸井氏が言っている。 マーケティング的な方法は、 「うまくいかないとしたら、これが足りないからですよ」と、 あらゆる角度から教えてくれているように見え…

見えないベルト

「ほぼ日」で、「松本人志さんとdarlingのYAZAWAばなし!」より。 松本 だからねぇ、今はもう誰でも簡単にカリスマみたいな言葉を使いますけど、 さっきの辰吉の「何ベルトなんだ」という話といっしょでねぇ、 たとえば、矢沢永吉がニューシングルだしたら、…

考えること自体を楽しむ

八谷和彦と糸井氏との対談から。 糸井 だけど、ほんとうにおもしろいのは、自分にもわからないものですよね。 一緒に答えを考える、考えること自体を楽しむ、 というのは、なかなかみんなに理解されない。 特に、それは日本の農耕の歴史がそうさせているんだ…

僕は、僕でいいんだ

今週の『情熱大陸』は、マジシャンのAi&Yukiだった。 現在、ラスベガスで活動している。 彼女たちのショーは、マジックだけを見せるのではない。 ストーリーだてしたショーになっていて、 ダンスやアクロバットなアクションも盛りだくさん。 ずいぶん…

「ちょっとずつやる」

もう一つ、八谷和彦と糸井氏との対談から。 八谷 プロバイダは、もうその当時から価格競争になると言われていたから。 水道屋さんとか電気屋さんと一緒で、結局提供しているサービスは そんなに変わらないんですよ。 コンテンツ勝負になるっていわれてて、 …

つくりたい欲望のある時代

「ほぼ日」で、ポストペットの生みの親、八谷和彦と糸井氏との対談を発見した。 2000年に配信された記事なので、もう10年以上前の対談だ。 糸井 「メディア」が1番遠く思えてたもので、学生やってるときに、 いま1番ないものは何だというときにメディ…

引き出しのなかのものの整理

スーパーマリオを作った宮本茂氏と糸井重里氏との対談から。 宮本 歳をとって、出口に行くときの責任が重くなればなるほど、 出るって決めたときには、自分に見えてる「ダメな理由」が 致命的なのか、そこそこのリスクなのかを、 細かく判断できるようになっ…

「ほかになんにもないから」

またまた「ほぼ日」での白岩玄氏と糸井重里氏との対談から。 糸井 あの、たとえばね、青山とか渋谷とかをずっと歩いてるとね、 いま、どんどんレストランが潰れていってるんですよ。 もう、笑っちゃうくらい、店が閉まってる。 で、そういう店を見ながらよく…

求められるのは、スペシャリスト

今日のTV番組『がっちりマンデー』のゲストは、総合商社丸紅の社長だった。 番組で紹介されたのは、 ・穀物輸入を扱う部署 ・海外で発電所建設を行なう部署 ・海外の石炭採掘をおこなう部署 だった。 丸紅の社長が言うには、総合商社とは言っても、 すべて…