お客さんのほうが、わかってる
TSUTAYAの社長、増田宗明氏と糸井氏の対談が、「ほぼ日」であった。
タイトルは、「カフェの視線」
ユニクロやTSUTAYAが流行った理由を増田氏は、
「編集権の移動」があったからだという説を述べる。
つまり、今までは、生産者側の人間がモノを編集していたが、
消費者がそれに飽きてしまって、自分たちで編集するようになった、
と言う。
いまや、ブログからSNSからレストランまで、
とにかく、ありとあらゆる物事を編集したがる。
それに対して、糸井氏は「イニシアチブが変化してる」と説く。
生産者が「魅力ある商品とは何か」
を決めていた時代はとっくに終わって、
今は、仕事の合間のわずかな時間を見つけては
素敵なバッグを探しに行く女性のほうが、
「魅力ある商品とは何か」を知ってますよね。
そして会話は、
「お客さんのほうが、わかってる」って部分はいっしょなんですけどね。
との増田氏のことばでまとめられている。
「お客さんのほうが、わかってる」
そうだ。
一番わかっているお客さんを、じっくり観察すればいいんだ。
でも、アンケートをしたらダメ。
アンケートは、ほしい答えを誘導しやすい。
こころの中の声を拾わない。
こころの中の、ことばになっていないかもしれない声を
観察で声をひろって、そこから得たモノを試してみて、
の繰り返しの中で確実なものにしていくしかない。