掘って、削って、磨いて

『自分をいかして生きる』(西村佳哲)を久々にめくった。
             
  「好きなことを仕事に」という言い回しをよく見かけるが、
  この言葉はどの程度役立つのだろう。
                    
  好きなことより、大切にしたいことは?
  という問いの方が、まだ有効なんじゃないかと思う。
  彼らにはそれぞれ間違いなく、なにか大切にしているものがある。
               
  あるいは、「自分がお客さんでいられないことはなにか?」
  という問いはどうだろう。

  いったい「なに」に自分は反応しているのか。
  小さな変化の足元を掘り下げてゆくと、
  そこにそれぞれの仕事の鉱脈があるんじゃないかと思う。
            
まだ、自分の気持ちに対して、「掘り下げ」の行為が足りない。
もっともっと掘って掘って、掘り出したものを削って削って、
残った塊を磨く、という作業をしなければならない。
             
その塊が、自分にとってのダイヤモンドになる。