現実への対応の積み重ね

デスクトップに貼り付けたおいたテキストファイルを開いてみたら
「いろどり」の横井氏と糸井氏の対談だった。
すでに取り上げているのかもしれない。
                       
  糸井  ぼくは脱サラの農家を、これまで見た機会があったんですが、
       すべてを自分の頭へ近づけようとするから
       ちょっと困ったことになっているな、
       というケースに出会ったことがあります。
       脱サラ組は頭の中で考えていることを正当化するために生きるんですよ。
       もともとそのことでお金を得ていた人たちは、
       頭の中のつくり話はないから、
       この、いま目の前にある現実への対応の積み重ねをするんです。
       田舎にいるのと都会にいるのとでは、そのあたりがちがうのかな。
       実際に目の前にするから見えることがあるんかもしれんね。
                          
理想を掲げたり、目標を持つことは大事。
でも、それに縛られてしまって
現実から逃避してしまっては、元も子もない。
               
現実の積み重ねの先に明るい未来が開けるかどうかはわからないが、
「できることを誠実にやる」、日々の積み重ねがなければ、
生活能力が皆無となってしまう。
そんな状態のままでは、どんなに斬新な切り口を思いついても、何にもできない。
           
いきなり「理想の形」を輸入するのではなくて、        
現実に順応する形で理想をアレンジするようにしなければならない。
             
そして、理想の形につながるよう、一歩ずつでも努力を続けなければならない。
幸せは、天から降ってくるのではない、
地に足をつけた日々の積み重ねの先にあるのだから。