2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「したい」にエネルギーを!

『自分をいかして生きる』(西村佳哲)の最後に載っていたことばが面白い。 小原仁さんという方の講座の案内コピーだ。 「○○したいけど難しい」という人がいる。 「難しい」に力が入っている。 「難しいけど○○したい」という人がいる。 「したい」に力が入っ…

怖がらずに心を向けると、道が開ける

ほぼ日の糸井重里氏が、以前 シルク・ドゥ・ソレイユ創始者のジル・サンクロワ氏と 対談したときの記事『それは竹馬からはじまった』を読んだ。 サンクロワ氏が、竹馬に乗っていたことについて、 糸井氏が練習量の質問した。それに対しての答えが もともと私…

時間を忘れてしまうほど、熱中することって何か?

図書館から借りたい本があるのだが、 既に最大貸し出し冊数を借りているので、 手元にあるどれかを返却しなければならない。 そこで、『プチクリ』(岡田斗司夫)を久々に手にとって見た。 以前読んだときに貼っておいた付箋紙の箇所を開いてみる。 その中で…

『自分をいかして生きる』を読んで

『自分をいかして生きる』(西村佳哲)を読んで、 気になった言葉をピックアップ。 何がイケてるか、これからなにが来るか、どう動くのが得か。 運と頭のいい人は、その思考方法で結果を出せるだろう。 でもそれは現状追認の先取りだ。 カタログ化した社会の…

イメージと言語化

『美術手帖 2010.10 (佐藤雅彦特集)』 の中で佐藤氏は言う。 面白さの蒐集で大事なのは、「うまく思い出すこと」。 最初から言葉で探してはだめです。 言葉になっていないもの、わからないものを言語化するんです。 世の中にはすでに言語になって定…

「自己実現」の強要

『美術手帖 2010.10 (佐藤雅彦特集)』 を、図書館から借りてきた。 「これも自分と認めざるをえない展」は、昨年11月に終わっていた。 佐藤雅彦氏のことを知るのが遅すぎたようだ。 大学で教鞭をとっているのだが、、 就職を控えた学生に学校側の…

『アルファブロガー』の中で、橋本大也氏が IT利用全般に対する心構えとして、 「ネガティブなことを書かないこと」と言っていた。 (公的なブログはもちろん)私的なメールでも、悪口を書かない。 いつ漏れるかわからないし、どういう文脈で使われるかわ…

顔が広いということ

『芸術脳』(茂木健一郎)の中の、佐藤雅彦氏との対談で、 佐藤氏が、人脈について述べている。 佐藤氏は電通の中では、あまり顔が広い方ではなかったと言う。 でも、「ステュディオス」(熱中)状態を知っている者のつながりでいい作品ができた。 「顔が広…

ことばのキャッチボール、コミュニケーション

『アルファブロガー』の中の、織田浩一氏のインタビュー記事で ブログの効果について織田氏は、 ブログから直接、顧客獲得につながったというのはないが、 ブログをきっかけに対話が始まり、その結果、案件が発生した、 相手の担当窓口で止まっていた案件が…

名人と四段の棋士のちがいは何か?

『アルファブロガー』の中の、磯崎哲也氏のインタビュー記事で アメリカの相談サイトで、法律部門の一番人気の回答者が 実は小学生だったということを取り上げていた。 その事実から、磯崎氏は情報産業の現状を説明する。 「 小学生程度の判断力+googleの情…

物事を大空から俯瞰して見る

日経BPの小田嶋 隆のコーナー 『ア・ピース・オブ・警句』で、 「内向きな若者じゃダメですか?」を読んだ。 最近、「若い者が内向きになっている」という メディアでの喧伝に対して、疑問を投げかけている。 その冒頭で、若いサッカー選手が ヨーロッパの…

仕事は自分で獲りにいくもの

日経ビジネスの記事 『「500億ドルの男」の素顔 「フェイスブック 若き天才の野望」の著者に聞く』 を読んだ。 映画「ソーシャル・ネットワーク」の原作「Why Facebook Matters?」 の著者であるデビッド・カークパトリックへのインタビュー記事だ。インタビ…

記号化の危険

「葛西薫」と入力して、googleで検索したら、 『文化庁メディア芸術プラザ』でのインタビュー記事を見つけた。 TVCMを中心に、葛西氏が語ったことばには、 記号化が浸透している現在の社会に対しての危機感が現われている。 現代社会は経済が優先されて…

情報操作のベルトコンベア

以前、『坂田 耕 CM対談』を読んでいて、気になった発言をコピーペーストして、 デスクトップにテキストファイルに保存しておいたのを読み直した。アートディレクター葛西薫氏との対談のコーナーで、 葛西氏が最近のTVCMについて苦言を呈している。 「桜…

リズムを意識する

『ほぼ日』で、つんく♂と糸井重里氏との対談を読んだ。 ほぼ4年前に掲載された記事。 つんく♂が『リズム天国』というゲームをプロデュースしたことをネタにした 対談だが、話題は、リズム感から始まって、教育的な内容までいろいろ。 その中で、気になった…

『ラブホテル進化論』を読んで

『ラブホテル進化論』(金益見)を読んだ。 ラブホテルの歴史、現状、今後の方向を編纂した、レポートだ。 いろんなタイプのラブホに出向いて、現況調査をしたり、 大勢のラブホ経営者にインタビューのほか、 その周辺の業者(リネン業者、アメニティグッズ…

リアリティってどうやったら、手に入るんだろう?

『ほぼ日』の過去の記事で、糸井重里氏とロフトの元社長安森健氏との 対談を読んだ。 安森氏は、ロフトを立ち上げるにあたり、 来店する客層とご自分の娘さんたちが同年代だったのが 幸いしたという。 「 娘さんたちの言動を観察していると、 お客さまの購買…

俯瞰で描きつつも目線を下げる

『ほぼ日刊イトイ新聞 』で、三谷幸喜氏との対談 『『わが家の歴史』を、 観ると決めた。』を読んだ。 戦後すぐの、時代を生きた一家を描いた ドラマ(三谷氏脚本)が、対談のテーマ。 糸井氏が、『わが家の歴史』を 「落ち着いたドラマ」とドラマを評してい…

「キャラクター優先」か「ストーリー優先」か

『落語の聴き方楽しみ方』(松本尚久)で、 落語の滑稽ばなしには、「八五郎」や「与太郎」など、 類型的キャラクターが出てくる、 人情ばなしには、特にそのような類型的キャラクターはいない、 という箇所を読んで、NHKの『トップランナー』に 今敏氏が…

「類似的表現」から「写実的表現」へ

今日も、『落語の聴き方楽しみ方』(松本尚久)から。 落語は、大きく分けて滑稽ばなしと人情ばなしがある。 滑稽話と人情話の対比について解説するに当たり、 著者が、近代芸術についての興味深い分析をしている。 近代以降に発達した芸術ジャンルは皆、 最…

落語の時間

『落語の聴き方楽しみ方』(松本尚久)を読んでいる。 まだ途中だが、非常に面白い。 内容をちょっと取り上げてみる。 落語の噺というのは、常に現在進行形である。 だから、落語は、歴史上の出来事をそのまま取り上げて語るようなことはしない。 物語の時間…

単純で分かりやすいこと

『ぼくたちの洗脳社会』(岡田斗司夫)についてもう一言。 岡田氏は言う。 現在の。自由洗脳社会では、消費者は、様々な洗脳商品を常に複数選択して コーディネートし、『自分の気持ち』を満たしていく。 このような洗脳消費者のニーズに合った洗脳商品に必…

説明がましい画像は、不要だ

『ぼくたちの洗脳社会』(岡田斗司夫)に、 湾岸戦争で油まみれになった海鳥の写真のことが、挙げられていた。 岡田氏は、我々が「戦争は、いけない」「環境は、大事」と洗脳されているから この写真が「戦争による環境破壊」という意味に読み取ってしまう、…

コミュニケーションはすべて洗脳行為である

昨日、再来月におこなう報告の原稿を読んでいたら、 「話しの展開が、聞き手にとってつまらないだろうな」 と、感じてしまった。 何回も練り直し考えた原稿なのに。。。 ・話しの持って行き方にビジョン(目的地)がない、 ダラダラと事実の記述になっている…

不親切な標識・看板

『「分かりやすい表現」の技術』(藤沢晃治)を読んでいる。 以前読んだ、『「分かりやすい説明」の技術』の姉妹編だ。 取り上げている題材が、道路標識や看板などで、 分かりやすく、抵抗なく受け入れやすい。 (たとえ話は、しっくりこないものがあるが。…

『なぜ日本企業では情報共有が進まないのか』を読んで

『なぜ日本企業では情報共有が進まないのか』(田坂広志)を読んだ。 10年以上前に発行された本なので、 この本の中で著者が述べていることのすべてが 今の時代にマッチングしているわけではない。 10年後の現在が、田坂氏の言ったとおりになったはずも…

熱い情熱

ニンテンドー3DSというゲーム機の開発秘話について 任天堂の担当者でる宮本茂氏、岩田聡氏と、糸井重里氏の対談 『社長が訊く『ニンテンドー3DS』』 (http://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/hardware/vol1/index.html) を読んだ。 まだ、4ページ目ま…

”つながっている”って辛くないのか?

昨日のNHK『スタジオパーク』、録画してあったのを観た。 ゲストは俳優の時任三郎さん。 視聴者からの、「今、何に凝っていますか?」という質問に、 「ツイッター」と答えていた。 アナウンサーから理由を聞かれた時、 「他の人とつながっているのがイイ…

全体を確認してもらいながら、説明をする

『「分かりやすい説明」の技術』(藤沢晃治)を読んだ。 著者は、慶応大学の理工学部を卒業後、 大手メーカーにソフトウェア・エンジニアとして勤務した後、 執筆活動を行なっている。 だから、著者の経験談が、パソコンとか技術系の話が多い。 この手の本は…

弁証法的・螺旋的思考

昨日、図書館で『5つの仕事力』という本を借りてきた。 ビジネスで活躍する有名人が雑誌『プレジデント』に寄稿したモノを編集した本だ。 その中に田坂広志氏の文があり、ライブドアの日本放送買収劇について、論じている。 「 これからの時代、放送と通信…