熱い情熱

ニンテンドー3DSというゲーム機の開発秘話について
任天堂の担当者でる宮本茂氏、岩田聡氏と、糸井重里氏の対談
社長が訊くニンテンドー3DS』』
(http://www.nintendo.co.jp/3ds/interview/hardware/vol1/index.html)
を読んだ。
まだ、4ページ目までしか掲載されていない段階。


この対談は、キャラクターが立体的に映る
3D画面のゲーム機『ニンテンドー3DS』の発売を機に催された。
昨年の映画アバターの頃から、
世の中は映画にしてもTVにしても、何でも3D流行り。


今回、ゲーム機にも3D機器が出た訳だが、
実は、任天堂は10年以上前から3D開発を続けていたという。
それは、失敗の連続だった。


しかし、それでも3Dの開発を、懲りずに続けてきたのは
当時の社長の、3Dへの強い情熱があったからだという。


熱い情熱を持った人がトップにつくことによって
後に続く者は、困難なことに対して、
情熱を持って、いろいろと知恵を絞るようになる。
例をいい例を、挙げていた。


その社長の強いリクエストで、
ニンテンドーDSが2画面になったそうだ。
そして、岩田氏と宮本氏は、
「2画面が活きるネタはなんだろう?」と、
思考を逆算するような形で、ゲームを開発したという。


世では、アンケート調査でのパーセンテージで行先を決めたり、
皆の意見を聞いて議論をさせた後に多数決で答えを出すことが
民主的と崇められている。


でもそこから生み出されるのは、
魅力のない、何の変わり映えのない、新製品。


そんなときに、
「これが好きなんだ!」という、熱い情熱が
人や会社をまとめて引っ張っていくと、
沈滞ムードを吹き飛ばず。


熱い情熱。


一瞬だけ爆発するだけの、まやかしの情熱ではない。
ただの独善、わがままではない。


周りの目を気にしたり、冷やかしに挫折したりしない気持ち。
酔狂ではない。


あきらめない。


そこには、ゆるぎない信念が生まれる。