リズムを意識する

『ほぼ日』で、つんく♂糸井重里氏との対談を読んだ。
ほぼ4年前に掲載された記事。


つんく♂が『リズム天国』というゲームをプロデュースしたことをネタにした
対談だが、話題は、リズム感から始まって、教育的な内容までいろいろ。
その中で、気になったことばを拾うと、

  
  つ:リズムは、意識し続けることが大事なんです。
    リズム感が悪い、という人は、「意識するのをサボっている」
    ということなんですよね。         」


自分について言えば、リズム感は相当悪い。
足踏みをしていても、いつの間にか一人だけズレている。
単調な動作を繰り返していると、いつしか気が緩み、
それまで一定のリズムを刻んでいた呼吸が遅くなってしまって
手足の動きも息遣いにつられてしまうのからだと思う。
「意識するのをサボっている」と言われれば、その通りなんだけれど、
エアロやっている最中は、振り付けやら他の事に気をとられてしまいがちで、
リズムにまで意識をする余裕がない。


  つ:芸能界に関して言えば、
    65点から75点ぐらい取れることは教えられるんですよね。
    きちんと説明すれば、もともとその子たちが持ってなかった
    30点なり、40点なりをプラスしてあげることができると思う。
    だから、75点までは教えられる。誰でも、75点までは取れる。
    現状ならその75点で食べていくこともできると思う。
    でも、残りの25点とか、120点を取る方法は、
    言わないし、教えもできないと思います。


  糸:農業やる人で、種とか苗について、すごくこだわる人が多い。
    でも、農業って重要なのは育て方。
    きちんと育てれば、野菜や果物はおいしくなる。


75点までは、誰でも取れる、っていうのは、勇気づけられる。
75点を取れないのは、自分にマッチした方法に出くわしていないから。
(自分の努力不足なのに、言い訳がましいが。。)


  つ:日本の世の中って、何かが出てきたときに、
    「昭和の何々」と「平成の何々」とか、何かに置き換える。
    韓国の女性シンガーが出てきたときに
    「韓国の安室奈美恵です」って言うてみたりとか。
    日本人だと「和製マドンナ」とか。
    なぜかというと、自分の理解の範囲の中で済ませようとするから。


    (その自分の理解の範囲を超えたとき)
    ほとんどの人は「天才、現る!」って言う。
    自分の言葉で置き換えられないから、
    「天才」という言葉で解決しようとする。


今まで、「和製○○」とか、「韓国の何々」とかの、
マスコミの作り出すキャッチフレーズが大嫌いだった。
説明することから逃げている、ずるいやり方だと思っていたが、
このように「自分の理解の範囲の中で済ませようとする」と、言われると、
自分もレッテルを貼りたがる人間の一人だったのかな、と思う。