クリエイティブな職業とは

今日も『企画書は1行』(野路秩嘉)から。


ル・マンジュ・トゥのオーナーシェフ、谷昇氏のことば。

  「 私がシェフになった時、シェ・イノの井上(旭)さんからアドバイスをいただきま
    した。『料理長たる人間はオードブル、魚、肉それぞれ一品ずつでいいからスペシ
    ャリティを持っておけ』  
  
    スペシャリティとは得意料理ではありません。誰も造ったことがないオリジナリテ
    ィのある料理で、かつ感動的、そしてストーリー的であること。         」


この一言を、今の自分にどう当てはめたらよいのか?


シェフというのはクリエイター的職業だから、
行政書士の自分には当てはまらないか?


これで結論としてしまっては、何も前進しない。


シェフをクリエイティブ、行政書士をクリエイティブでない
という考え方を見直してみる。


シェフって本当にクリエイティブか?


何も考えずに、ありきたりの料理を毎日作っているシェフは、
クリエイティブではない。ただのワーカーだ。


だが、流行っているレストランのシェフは、皆オリジナル料理を持っているのか?
そうでないシェフも多いのではないか?


そんなことを自己問答していたら、次のような考えに至った。


オリジナル料理を持っていなくても、料理を食べる客のことを考えて
調理をしているシェフならば、クリエイティブだ。


・栄養バランスを考える。
・見た目の美しさを考える。
・気持ちのよい時間を堪能してもらえうようにする。
・食事を楽しんでもらう
・食器にこだわってみる


料理でも書類作成でも、漠然と作業をするのではなく、
常に考えながら作業をすること、それがクリエイティブだ。


どんな職業もクリエイティブたりえる。
また逆に、どんな職業もただのワーカー的な作業になりがちである。