著者の言ったとおりになったのか判断してみる

先日、船橋市場前のブックオフに寄ったとき、
『これかた日本市場で何が起こるのか』(田坂広志)を105円で買った。


ここのところ、田坂氏の古い著作を105円で続けて買っている。
 ・『これから市場戦略はどう変わるのか』
 ・『これから働き方はどう変わるのか』


あと、既に図書館から借りて読み終わっていたが、
瑞江のブックオフで105円コーナーに置いてあった
『企画力』も、先週買ってしまった。


『企画力』以外は、『これから 〜 』の三冊は、どれも10年前に発行された本だ。
だから、『これかた日本市場で何が起こるのか』を読んでも、
田坂氏の他の著作で既に知っていることばかりだ。


これからは
(と言っても10年前の著作だから、現在のことを指しているのだが)
これからの企業は、専門特化するか、顧客の購買代理をするようにならなければいけない、
今までのようなメーカーの販売代理店のような体制では生きていけない、
中途半端な企業はダメだと言っている。


田坂氏の意見に反論する気はないが、中途半端では本当にダメなのか?
10年経った今、中途半端でも残っている企業はあるのではないのか?


私が読むビジネス本のほとんどは、
多かれ少なかれ「将来こうなる!」のような未来予測をしている。
一刀両断か、曖昧な言い回しかなど、歯切れのよさに差はあるが。


古いビジネス本を読んだとき、実際に著者の言うとおりになったかどうか
確認してみると面白いかもしれない。


もっとも、2000年問題で騒いでいた1999年の世界は、
21世紀に入って、まさか9・11テロや、
その後のアフガン戦争、イラク戦争が起きるとは思っていなかったし、
リーマンショックも知らない。


だから、過去の思想や決定を判断するのは、
過去の事情を加味しなければいけない。


どうしても、現在を「正解」として見てしまうから。
(以前も、どこかでこの言葉で締めくくったような気がする。)