産みの苦しみ

『ポニョはこうして生まれた』のDVDを観ている。
まだ第一巻を観出したばかり。
                   
この巻では、アイデアがなかなか具体的にならない形にならないで
宮崎駿が悩んでもがいて逃げている姿がしつこく映されていた。
                    
「自分の脳ミソに釣り糸垂らしているんだけれど、
空っぽの中にいくら釣り糸垂らしたところで何にも引っ掛からない」
「すぐに出てくるものってのは既に見たものなんだ(だからそんなのダメ)」
                         
「産みの苦しみ」
                 
宮崎作品にとって、イメージどれほど大切なものなのかを
教えてくれるビデオだった。
                         
宮崎駿は最初にイメージボードを描くとナレーションが入った。
だから、イメージが具体的な形にならないと
脚本にも取り掛かれないし、スタッフにもわかりやすく説明できない。
                  
宮崎駿にとって、イメージボードは
映画制作において、すべてのコミュニケーションの基になるものだから。