『生誕100年岡本太郎展』を観て

『生誕100年岡本太郎展』を観に、国立近代美術館に行ってきた。
                 
展覧会に合わせて、
NHKでドラマ放映や日曜美術館での特集を見ていたので
岡本太郎についての予習はできていた。
                  
岡本太郎の絵を見つめていると、描かれている物体が飛び出してくるみたいだ。
強い原色を使った抽象画っていろんな人が描くけれど、
なんで岡本太郎の絵は違うんだろう。
強烈に訴えるもの、迫り来るものがある。

オブジェは、縄文時代とかの土偶に触発されて製作されたようなことが
説明されていたけれど、ただ単に古代人のモノをコピーしたわけではない。
独特の存在感がある。霊的だ。
シャーマン的な雰囲気は感じなかったが、静かに佇んで、私たちを見ている。
                       
すごいな! 
太陽の塔」の作者ということと、
芸術は爆発だ!」のCMのイメージしかなかったけれど、
こんなすごい人と、同じ時間を過ごしていたんだな。
               
子供の頃、「太陽の塔」を写真で見たときは、
落書きというか、幼稚園児の粘土細工を大の大人が
ムキになって作ったというような印象しかなかったけれど、
今は、そのすごさに唸ってしまう。
テーマとかは、まるっきりわからないけれど、
下手な言葉で書き綴っても、作品そのものの迫力を汚してしまうだけになりそうだ。
                       
展示作品も多くて、見ごたえのある展覧会だった。
美術館所蔵作品と、工芸館の所蔵作品の無料鑑賞券もおまけでついていたので、
ついでに観てまわったら、足が疲れた。