主語のあいまいさ
重松清氏と糸井氏の「ほぼ日」での対談で、
糸井氏がコピーについて言っている。
広告の世界にはとんでもない主語のあいまいさがある。
それはわりと若いときに気づいたんです。
だからあえて僕は「私たち」とか「僕は」という言葉をコピーの中に入れた。
主語にいちばんこだわったコピーライターだと思うんです。
こだわりは少ないほうなんですが、それだけはやりまくった覚えがあります。
確かに、コピーってどれも主語があいまい。
広告業界って商品の守備範囲がせまくなるのを避けるために
ぼかした部分をわざと残しているんだと思っていた。
糸井氏のコピーが、主語にこだわっていたというのは以外だ。
もっとも、糸井氏のコピーって有名なのしか知らないけれど。
でも、それぞれの業界でトップになる人ってのは、
どこかちがった感性の持ち主なんだな。
自分なんか、言われて初めて「ああ、そうか」って気づくタイプ。
だから何でも、他人の後追いになってしまう。
こういう差って努力とかで埋まるのかしら?