「いま」に対してコミットしていく
「ほぼ日」の過去の記事を捲っていて、編集者の松田哲夫氏という人物を知った。
筑摩書房の専務だそうだが、赤瀬川原平氏や南伸坊氏と係わり合いの深い編集者としての、
糸井氏との対談だった。
学生時代に筑摩書房でアルバイトをして、そのまま正社員となって、
いろんな人たちと交わりながら編集の仕事をしてきた松田氏の半生を
糸井氏が聞いて評して...
糸井 目的に対して歩んでいくことがいまの時代のやり方だとすると、
松田さんの場合は、「目的」じゃなくて「いま」に対してコミットしていく。
それが後であっちに動いてたんだな、って思い返すことはある。
ただそれだけでいいんですね。
松田 やっぱり、おもしろいことをやりたいというだけなんです。
それにいろんなことがついてきただけ
目的だの目標地点だのを、強制されたり不安感や焦燥感から定める必要はない。
ムリヤリ決めても、心が病むだけ。
じゃあ、だらだらと毎日を過ごせばいいのか?
無為日々の連続になっていいのか?
「「いま」に対してコミットしていく」
目的がないとしても、今この瞬間を認識しながら生きていけたら
その瞬間瞬間の積み重ねは、かけがえのない財産となるんじゃないだろうか。