信用は責任を果たすことによって生み出される

『フリーペーパーの衝撃』(稲垣太郎)を読んだ。


昨今、地域特性を出した
いろんなジャンルのフリーペーパーが、発行されている。
百花繚乱、乱立状態。
経営状況が思わしくなく、
廃刊に追いやられものも少なくないようだ。


本の中で、東京の高校生が
フリーペーパーを創刊するまでの苦労話が載っていた。


創刊にこぎつけたとき、ある生徒が言っている。


 「 実感したのは、信用の大切さ。
   信用は責任を果たすことによって生み出されると知りました。
   もらった広告料に見合う価値を媒体に持たせる責任、
   頼まれた日、時間に確実に届けるという責任を背負ったとき、
   これらを果たすことが責任につながる。
   責任という言葉にこれまで義務的な意味ばかり
   連想してしまった自分にとっては、新鮮だった。      」



思い返してみれば、今まで自分が社会にでて、
仕事において信用されてきた部分は、
すべて、責任を果たしたからだった。


複雑で難しいトラブルを処理したからでもなく、
相手の無理難題を引き受けたからでもない。


一つ一つの簡単なことを処理し、報告する。
疑問点がある場合は早めに確認をする。


そういう小さいことの繰り返しを、他人は見ている。
安心感を感じている。


「信用は責任を果たすことによって生み出される」
まさか、高校生に教えてもらうとは、思いもよらなかった。