知りすぎないこと

「ほぼ日」の『社長に学べ!』シリーズで、
TSUTAYAの増田宗昭氏と糸井氏の対談から


  増田 「 日経新聞を読まない。ネクタイをしめる。
       経済団体の集まりにはいかない。 ゴルフをしない 」
     と、当時、四つ決めたんです。


  糸井 世間で語られる情報論って、
     「説得」はされるんですけど「納得」はできないんです……。
     アイデアの最後のジャンプは知りすぎないことだと
     思っているところもありまして、
     だから「日経を読むのをやめる」は、いいなぁと思いました。


     そこに加えて「頭の悪い人と会う」
     というのを入れたらいいですよね。
     たぶん、頭のいいグループで、
     頭のいい行動を取っているだけだとなにかが狂うと思うんです。


     「 いちばん知っている人になったからといって
       なんだというんだ? 」
     というのは、あちこちの賢いぶっている争いにたいして、
     ぼくがいいたいことなんです。


  増田 大企業病としてよくあるんですが、そこまでいくと
     仕事が働いてる人の知的満足になってしまうんです。
     「たくさんいろんなことを知りたい」
     という気持ちはこちらのエゴなんですよね。
     知的満足は、お客さんの満足ではありません。


「知って満足!」は、よく陥りがち。


知ったことをモトにして行動してこそ、意味がある。
行動することを伴わない知識は、お荷物になって邪魔。


まず、行動ありき。