目的は行動すること

『ほぼ日』就職論での金井壽宏氏と糸井重里氏との対談から。


金井氏が、
   人間って、むしろ「不安」がないと、
   将来を見通すこともできなくなるんですよ。
   次はどうしたいという夢やビジョンが持てなくなる。
   

   実際、新しい世界に入るまえの「不安」は
   環境への適応に役立つんですよ。
   でも、「不安」だけじゃなく、もう半分の「夢」や「希望」があるから、
   いつかこうなったらいいよね、ということを
   見通すことができるんだと思います。

   ウィリアム・ジェームスが、
   学生から「人生は生きるに値するか」と真剣に聞かれたとき、
   まず、その問いは証明不可能だから、わからない、と。

   でも、わからないからこそ、「人生は生きるに値することにしよう」
   「そういう信念を持つから歩み出せるんだ」、そう言ったんですよ。


   つまり、歩んでいるからこそ、なにかを成し遂げる可能性が出てくる。
   だからこそ、結果において人生は歩むに値するものになるんだ、とね。


   それでも不安になった学生に対するアドバイス
   「動きを止めることだけはやっちゃいけない」と。
   悩んでいるから動けない、じゃなくて、
   動かないから、元気も逃げるんです。


動き続けていれば、気が紛れて不安を払拭することはできる。
でも、動いてばかりいると、目先のことばかりに必死になりがち。
動きながらも、常に大局観でモノを見る目、俯瞰する目が必要なはず。


但し、俯瞰する目を養おうとして情報ばかりに浸かっているのは、一番ダメ。
情報は、自分の中でろ過させて、行動時に利用することによって価値がでる。


行動しないのであれば、情報を取得する意味は無い。


目的は行動すること。
そのために必要なのが、俯瞰する目。
俯瞰する目を養うために、情報取得をする。


情報取得が目的となってしまっては、本末転倒。