本の熟成

先週の金曜日、近所のブックオフ¥500セールで
マッキンゼー流図解の技術』(ジーン・ゼラズニー)を購入した。


以前から目をつけていたのが、セールになると棚から消えていていた。
やっと、セールの日にお目にかかれた。


もともとの定価が¥2200で、ブックオフでは通常¥1200販売。
だから、¥500は本当にお買い得なのだ。


図やグラフのいろんなタイプが載っていて、
一つ一つの線や矢印が目に飛び込んでくるような印象だったので、
ブックオフで初めて手に取ったときは、
セールを待たずに買っちゃおうかと迷ったほどだ。


でも、自分の物になって家で開いてみると、全っ然魅力を感じない。
ありきたりのことが書かれているように思えてならない。
文字を追うのが苦痛に感じる。。。


とりあえず、この本は家で寝かせておこうと思った。
自分の感情が受け入れるまで我が家の本棚でじっくりと熟成させるのである。


こういう思い切りの悪さが、ムダな持ち物を増やす最大の原因なのだが、
このまま、売却処分にするとなると、
レジで代金を支払った瞬間のお買い得感が、まるで意味のなかったことになってしまう。


この手の本では、同じようなことが時々ある。我が家に戻ると、幻想が幻滅に変わるのだ。
以前、シナリオ構成術というような本を買ったのだが、
家に持って帰ってくると、まるっきり受け付けない本だということに気づいた。
本屋でパラパラ拾い読みしたときは、すごく新鮮なイメージだったのに。
その本も、今は出窓のところに平積みされて、熟成されている。
いつの日か、いい味わいになって、
心に飛び込んでくるようになることを願うばかりだが、
このまま、腐ってしまうだけの運命かもしれない。