1日1個のメモからはじめよう

『ゼロからの脚本術』の中で、
三木聡氏が、「1日1個のメモからはじめよう」という
サブ標題をつけて言っている。


  自分が何に興味を持っているかって、意外とわからないんですよ。(略)
  これから脚本を書こうという人は、面白いとおもったこと、
  興味を惹かれたものを1日1個メモすることから始めたらいいと思います。


  CMのこと、カット割のイメージ、
  町で見かけたヘンなおじさんのことでもいいし、
  買おうと思った本の名前でもいいんですよ。
  とにかく何でもいいから、1日1個は書く。
  そうして半年経って、180個のメモが溜まったときに、
  その中にどういう興味の線があるか、考えてみる。
  そのことが、脚本のひとつの要素になると思います。


佐藤雅彦氏も、CMプランナーとして配属された当初、
仕事がなかったので、過去の世界中のCMを見まくって
自分が「いい」と思う作品を一本のビデオにまとめた。
自分が「いい」と思うCMに共通する規則を見出したという。


まず、自分自身を客観的に分析してみる。
そのようにして、整理、洗練された脳ミソにしておかないと、
独創的なアイデアは、湧き出てこないのかもしれない。