消費者の発していることばを拾う

久々に『TOBYO開発ブログ』を覗いた。


ここの責任者、三宅氏の文章のような説得力のあるブログを発したい、
と思っているが、全然、氏の足元に及ばない。
「生まれつき」と言ったら、自分を生んでくれた親に申し訳ないから言わないが、
根本的に、人間としての素地がちがうと感じてしまう。


 「 (インターネットによって)変わったのは医療それ自体というよりも、むしろ医療
   を取り巻く環境と言った方が良いだろう。
        ・
   医療界の外側に、医療を取り巻く形で形成されてきた患者側の医療記録集合は、患
   者同士が利用することはあっても、これまでほとんど無視されてきたと言える。そ
   れは、これら記録を十分に利用する手段がなかったためでもある。        」


患者側の医療記録をどう利用するかが、医療が今後発展するための重要なポイントになっている。
今までは患者側の医療記録を利用したくても、できなかったのが、インターネットによって可能
になったと言う。


田坂広志氏も、似たことを言っている。


  企業は、今まで自分たちの都合で商品やサービスを供給してきた。
  これは、顧客第一主義と言いながら、自分たちが持っている情報で、
  消費者を操作できるものという傲慢さがあった。
  

  しかし、インターネットによって消費者が情報を発信することが可能になった。
  そのような世界で、消費者は企業の情報に頼らずに、
  本当に自分たちが欲している情報を得ることができるようになった。


  そして、消費者たちは、企業の都合に彩られている情報を信用しなくなった。
  企業は、消費者が発している情報を無視することができなくなった。


田坂氏は、「今まで企業は消費者のことばを無視してきた」と言っているのに対し、
三宅氏は、「医療界の外側の記録を十分に利用する手段がなかったため」と、
商品・サービス供給側が一方的な体制だったことに弁護をしている。


消費者の発していることばを拾うこと。
やはり、ここに行き着くのか。。。


  グチの中にニーズは埋もれている。