曖昧な記憶を引き出して

ブログの題材は、どうしても本が中心になる。


毎日必ず一冊読破している訳ではないので、読後感想文に特化したブログにはなれない。
本の全体ではなく、感銘を受けた箇所や気になる箇所を取り上げていれば、
一冊の本で何回もダシを取れるのだが、
ほんの数行だけの記述を引っ張りだしても、自分の意見だけではなかなか話題を広げられない。


しょうがなく、以前読んだ本の記述と比較してしまう癖に橋ってしまうのだが、
どこに書いてあったか思い出せない。
誰が言ったことなのかは分かっている。
いつごろ読んだ本なのかもだいたい分かっている。


本を思い出せないから、引用もできない。
曖昧な記憶をなぞったことばを書いてみる。
曖昧だからことばに説得力がない。
他人の意見・主張だから怖くて断言できない。


他人の意見など借りずに、自分のことばだけでグイグイ押していければいいのだけれど
そうすると、10行の文を書くのに一日かかってしまう。


ことばであれ、所作であれ、表現するという行為は、
表現した後は、そのことばたちは独り歩きをする。


だから、発するときには曖昧な部分を取り除き、ハッキリしたモノに形作る必要がある。


曖昧な記憶を引き出してすぐにパッ明らかにする方法があったら知りたい。
いろんなジャンルの本を執筆している人たちは、どうしているのだろう?