プレゼンにおける資料の位置づけ

『採用される!提案書・企画書の書き方』(富田眞司氏)を購入した。


題名の通り、企画書などの書き方マニュアルである。
企画書のフォーマットが何通りか掲載されていたので、¥450に抵抗があったが、
買ってみた。


帰宅して、パラパラと、太字で書いてある大項目、中項目だけを飛ばし飛ばし読んだ。
著者は、企画を通すには、資料作成が大事だと説く。


すぐに、違和感を感じた。


昨日まで、『ひとつ上のプレゼン。』を読んだせいだ。


『ひとつ上のプレゼン。』は、著名なクリエイターが寄稿した本で、
ほとんどのクリエイターが、プレゼンに資料は不要だと言っている。
クライアントと意識を共有するには、
資料はかえって邪魔になってしまうようだ。


宣伝したい商品の魅力を紹介するのに、
資料から入るのはスタート地点を間違えているのだ。


『採用される!提案書・企画書の書き方』の著者が、
現状分析から問題提起をして、資料優先のプレゼンを提唱するのには
賛同できない(もしかしたら私の読み込みが足らないかもしれない)。

プレゼン資料のマニュアル、フォーマットという位置づけで購入したから
損をした気分にはなっていないが、
言っていることに共鳴できる『ひとつ上のプレゼン。』が¥105で、
首を傾げたくなる内容の『採用される!提案書・企画書の書き方』が
¥450なのは、バランスが悪いなぁ。