すべてはコミュニケーション

『ひとつ上のプレゼン。』の中で、大貫卓也氏は、
「すべてはコミュニケーション」という題で、寄稿している。

大貫氏は、『ほぼ日』の、佐藤可士和氏と糸井重里氏との対談で知った人物だ。
博報堂社員から独立したアートディレークターという肩書き。


大貫氏が言うには、
プレゼンにおいて大切なのは、テクニックではなく内容なのだから、
クライアントとのコミュニケーションがすべてだとのこと。


「すべてのことは、「目的があって、それを解決するために手段を選んで、到達を試みる」というコミュニケーションです。これはセールスでも、何にでもあてはまること。ぼくはこのコミュニケーションの作業がきっちりとできれば、どんな仕事でも結果が出せるとさえ思っています。」


また氏は、提案するときに奇抜さや斬新さ、面白さにこだわる必要はないとのこと。コミュニケーションにおいては、アイデアはあくまでも目的に達するための手段でしかないと言う。


コミュニケーションというと、つい腹を割った話し合いとか議論とか、ことばの激しいやりとりを連想してしまうが、大貫氏が言うコミュニケーションは、そうではない。
ことばを尽くしてややこしい説明をするのではない。ことばが邪魔な場合は、取り払う必要もある。相手に理解してもらうことが本来の目的であり、説明することが目的ではないから。