人類共通のDNAに刻まれた記憶

昨晩、『ポニョはこうして生まれた 第四巻』を借りてきた。
レンタル屋の50円セールで、ジブリ作品が全てレンタルされ、
このメイキングも戻ってくるまでに一週間待たなければならなかった。
                           
宮崎駿氏が、質問に答えて言う。
 「 意識の下にあるのが全部無意識なんてのは間違い。
   無意識のもっともっと深層に、
   本人も意識していない人類共通のDNAに刻まれた記憶がある。 」
                  
今、物語の書き方やら脚本術やらの類の本を読み漁っている。
どうしてもジョージ・ルーカスが取り入れた
ジョーゼフ・キャンベルの神話分析を避けて通れない。
               
キャンベルが分析した物語の公式は
全ての物語に当てはまって、分析が間違っていないのだけれど、
何回も何回も説明されるとキャンベルの論を持ち出して
済ましてお終いにされてるような気になってしまう。
                    
そんな、新しい物語論や脚本術に出会うことを渇望していた心に
「人類共通のDNAに刻まれた記憶」ということばは、画期的だった。
                  
だからといって、ここで「DNA」ということばを持ち出して
物語論を展開する度胸はないけれど。