捨てる本と、とっておく本

引越しするに当たって、荷物を整理しようと試みるが、
持ってくもの、捨てるもの、なかなか決まらない。
持ってくもののダンボールばかり増えてしまう。
本も同じ。持っていったって、どーせ開かないだろうってのは、
バサバサとブックオフ行きに放り込む潔さが必要なのだけれど、
ついつい、いじましさが出てしまう。
                
こういうときに捨てやすいのは、ハウ・ツー本と、ジャーナリズム的なレポート本。
時代とともに内容が古臭くなってしまう本は、不要な情報となる。
                    
それに対して、文芸的な本や対談集など、
時間が経過しても、「その人がその時どう考えていたか」という価値が残る本は、
取っておきたい。
                          
いまだに、「現代は高度な情報化社会」とメディアで言っている人たちがいるけれど、
時間とともに古くなる情報というのは、
機械に記憶させればいいのであって、人間が手間隙かけて大事にしておく必要はない。
                      
人は、もっと、情報以外の価値のために能力を使った方が、
幸せになれるんじゃないのだろうか?