最後はお客さんに仕上げてもらう

『BRUTUS 糸井重里特集号』で、
糸井氏が任天堂社長の岩田氏と対談している。
                 
「MOTHER」について語る最初の方で糸井氏が言っている。
                      
  どんな表現も製品も全部そうだとおもうけど、
  最後の最後はお客さんに仕上げてもらうわけじゃないですか。
  歯磨き粉だって、最後にお客さんがそれで磨いてくれるから
  終われるわけでね。
             
昨日取り上げた、カツラ専門美容室経営者の佐藤氏と同じことを言っている。
                     
  売って終わりじゃない。                
マーケティングやセールスのハウ・ツー本を読むと、
商品ではなく、商品購入後のイメージを説明しましょう
ってのが目立ってきているけれど、
糸井氏や佐藤氏が言っているのはそのような下心みえみえの話しではない。
                    
  お客さんの生活は、商品を買った後も続く。
                   
つまり、
                
  お客さんは、その商品と一緒の時間を過ごすことを選んだ。
                
そこまでのお客さんの気持ちを背負い込んで、
商品を売る、商品を宣伝するだけの
覚悟を持っているかどうかを試されているということを気づかされた。