サービスの時代
処分しようと思って、積んでおいた本をダンボール箱に収めている最中、
手に取った『プレゼンの成功法則』(谷口正和)という本を開いた。
「この本、読んだっけ?」
パラパラめくっていると、ある図が目に止まった。
世の中は、「工業化」→「情報化」→「サービス化」と変化している、
というのを示した、グラフであった。
先日、Facebookの創始者が20代にて億万長者となったことを取り上げた
ニュースを見ていて、同じことを感じた。
一昔前は、マイクロソフト創始者のビル・ゲイツがカリスマだった。
その後、googleをが、大学在籍中に設立したラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが
ベンチャーの先駆者だった。
いまは、Facebookのマーク・ザッカーバーグが時の人。
パソコンOS → 検索システム → ソーシャル・ネットワーキング・サービス
は、「工業化」→「情報化」→「サービス化」という流れ、そのままではないか。
最近脚光を浴びているアップルコンピュータの
スティーブ・ジョブズは例外かもしれない。
ipodやipadという、工業製品がヒット商品だ。
でも、ipodについては、音楽プレーヤーとしてのモノよりも、
市販の音楽をダウンロードするというサービスシステム込みで販売したことが
受けたのだから、ただ単に、モノだけがヒットしたとは言い切れまい。
ipadだって、電子書籍のための道具として考えれば、
ヒットの主役はやはり、サービスだと言える。
時代は、どのようなサービスを提供できるか、という時代に入っている。
モノを売るにも、それによって顧客が得られるサービスを提示できなければ、
顧客の気持ちは動かない。