「『停滞』に揺さぶりをかける

昨日、山田ズーニー氏の著作について、
出会ったときほどの感動を感じなくなっている、と書いた。


田坂広志氏についても同様だ。
最初に出会った田坂氏のことば
「世間の知識業のほとんどは、知識流通の中間業者。中間業者は死に絶える。」
が衝撃的だったので、一生懸命追いかけた。
最初に受けた衝撃をまた味わおうと期待して、
空振りに終わる度に残念な気持ちになる。


コーチ・トゥエンティワンのメールマガジンが案内した、
最近の記事『Coach's VIEW 「『停滞』に揺さぶりをかける」』を読んだ。


企業に依頼されて、社員にコーチングを施すと、
最初は皆盛り上がって効果的なのだが、
ある程度の時間とともに停滞気味になるという。


そのようなとき、コーチは「停滞」を揺さぶる時間をとるらしい。
課題を与えたり質問をしたりして、心の中に思っていること
(ほとんどが大なり小なり不平不満)と、
実際に発していることばとのギャップを認識させるよう、揺さぶる。


心の中の不平不満を、リクエストとして発言してみる。
誰に対して、具体的にどのようにしてほしいのか。
『してほしいこと』『やめてほしいこと』を明確にする。


  「思いっきり他責に。そして、言い切ったら思いっきり自責に」。


この、自分の心に素直に向き合うことを、しっかり取り組まないと
変革活動の中盤に必ず現れる壁を乗り越えることができない、
「停滞」「頓挫」がいつまでも続いていくという。


私が、山田ズーニー氏や田坂広志氏の著作に飽きてきているのは、
他人のことばを追いかけるだけではなく、
自分で行動しなければいけない、というシグナルなのかもしれない。


そうしないと、いつも獲物に植えている思想依存難民から抜け出せない。