困難を有利に

録画してあった『グラン・ジュテ』を見た。
『碁的』というフリーペーパーを発行した女性を取り上げていた。
                          
大学卒業後、大手建設会社に勤め、事務作業をしていたが、
言われたことをこなすだけの毎日に、やりがいを感じていなかった。
                       
会社の中ではやりがいうぃ見つけられなかったが、
小さいときから親しんでいた囲碁のサークル活動に熱心に参加するようになり、
サークル活動に専念するため、退職してしまう。
                         
安定した生活に未練はあったようなのだが、
自分の囲碁に対する熱い気持ちには逆らえなかった。
                           
囲碁のサークル活動の中で、囲碁のイベントに来る若い女性向けに
フリーペーパーを発行することを思いつき、サークル上層部に提案してみる。
                         
資金面などで最初は難色を示されたが、なんとか説得して
発行にこぎつけたら、結構受けがよく、定期刊行物になっていったという。
                      
それまでなかったタイプの囲碁雑誌。
                
若いからできたこと、女性だからフィットした感性、・・・
その分、
若いから叩かれたこと、女性だから受け入れられなかったこと、などもあったはず。
                     
成功した人って、身に降りかかる困難を、逆に有利な事柄に持っていってしまう。