『ノルウェイの森』を観て
昨日、映画『ノルウェイの森』を観た。
映像はきれいだった。
外国人が監督をやると、日本の風景がこんな風に撮れるんだなあ、
って感心してしまった。
独特の色のぼかし方。
日本人も色をぼかすのが好きだったりするが、味付けがちがうのが新鮮に映った。
カメラマンが台湾人というのは、映画を見終わってから知った。
でも、内容については、何も感想を述べられない。
最初からわからない状態で、最後までそのまま。
監督としては、観客が原作を読んで予習してから
映画を鑑賞することをきたいしていたのかな?
1967年という時代に青春を送った人たちなら
あの主人公のワタナベに共感したりするのだろうか?
原作とはちがう旨のことが、プロデューサのことばでパンフに載っていたが、
原作をよんでいればちがったのか?
村上春樹作品をひとつでも読んでいれば感じ取るものがあったのか?
私にとっては、2時間ものあいだ、
ただただ心象を重ねた映像風景を見ているだけの映画だった。